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2015年4月10日 (金)

餘部橋梁物語 僕らの町に汽車がやって来た 第26話

皆様こんばんは、今日もしばしお付き合い下さいね。
何分ここから読み始めた人は何のことかわからないかもしれませんが、間違いなく餘部橋梁物語ですので・・・(^_^;)


皆様こんにちは、今日もしばしお付き合い下さいね。
何分ここから読み始めた人は何のことかわからないかもしれませんが、間違いなく餘部橋梁物語ですので・・・(^_^;)

> 財布を忘れてしょげて帰った猫尾はどうしたかって?
> 明日のことは明日考えると言ってさっさと寝てしまいましたよ。
> 女将とねんごろの中になるのを夢見て。
> それでは、この続きはまた後ほど。

前回は、猫尾が財布を親方の家に忘れたまま、それに気づかないまま、女将の店に行き恥を掻いて帰ってきたところで終わりでしたよね。

夜が明ければ朝がくる、冬を過ぎれば春が来るの言葉どおり、春の暖かさは夜明けを感じさせること無く、すずめ達の声で起こされるのでした。

外はすっかり明るくなっています。

「朝か、今日も良い天気だな。」
「さて、今日の予定は・・・、」

少し肌寒い室内は、猫尾を布団から出そうとせず、ついつい布団の中で考えごとをさせてしまうのでした。

「そうだ、人夫の手配をしなくては、まてよ、それよりも財布を探さないといけないのだった。」

「しかし、見つかればいいが見つからなかったら、落とした場所すら分からないんだから。」

「いかん、いかん、考えていても仕方が無い取りあえず起きなくては。」

思い切って布団から飛び出した猫尾ですが、猫と名前がつくだけに寒がりですぐ布団に入ろうとしてしまいます。

そこをぐっと我慢して、布団を上げて小さなちゃぶ台を広げるのでした。
6畳と4畳半各1間の長屋は、猫尾にとっては決して広いわけではありませんが特段荷物も無いので十分に広く感じるのでした。

現在のようにコンビニがあるわけでもないので、ご飯を作らなくてはいけません。
昼の弁当も含めて、少しだけですが鍋で飯を作ることにしました。

朝飯並びに、昼食のおにぎりを作った猫尾は、そそくさと食事を済ませたのちいつものように仕事の準備を始めます。

しかし、今日は現場に出るわけで無く人夫の手配に回るわけですが、先ほども書いたように財布が無い、そこでもう一度、財布を捜しに出かけることにしました。

自宅から女将の店まで、そして店から親方の家まで、ゆっくりゆっくり自転車を走らせながら目を皿のようにしながら捜したのですがどうしても見つけることは出来ません。

困ったなぁ、もしかしたら盗られちゃったんだろうか、顔にはだんだんと悲壮感が漂っています。

ついに自転車は、親方の会社の前に来ていました。

仕方が無い、親方に金を借りよう。
猫尾は、恥をしのんで親方に金を借りようと思い、親方の会社に入っていきました。

「おはようございます。」

「おお、猫か今日はいやに早いなぁ、人夫の手配ができたのかぇ。」

親方、猫尾の財布のことをすっかり忘れているのかそれとも、わざととぼけているのか、そ知らぬ顔です。

「実は、今日お願いしましたのは、少しばかり金を融通してほしくて・・・」

「金が要るのか?どれぐらいだ、何に使うんだ。」

矢継ぎ早に親方が猫尾に問いかけます。

「いえ、実は昨日財布を落としてしまったみたいで、昨日の店の呑み代と併せて500円ほど貸していただけると有難いのですが。」

猫尾は小さく消え入りそうな声で話すのでした。

「500円も貸してほしいと言うのか」

そういいながら、社長の顔は今にも噴出しそうになる笑いを必死に止めているのですが、さすがにそれを悟られまいとしながら、金庫に向かうのでした。そう、猫尾の財布を保管している金庫です。

「猫、しかたないなぁ、これを使っておけ。」

そういって、猫尾の財布を猫尾本人に放り投げるのでした。

「すみません、恩にきり・・・」とまで言いかけて猫尾は固まってしまいました。

「親方、これは私の財布ではないですか。どうしてここにあるんですか?」

猫尾は怪訝そうに、親方の顔を覗き込みます。

親方は、いたずらっぽい目で、

「財布が夜にやってきて一晩泊めてくださいと言ってきたんで金庫に泊めてやっ たんだよ。」

「親方、冗談は顔だけにしてくださいよ。」

「なんちゅうこと言うとんのや」

親方も笑いながら、猫尾が財布を会社に忘れていったこと、急いで飛び出したので間に合わなかったことなどを話しましたら、猫尾もすっかり恐縮してしまって、

「親方すんません、早速手配に走りますね。」

すっかり元気になった猫尾は早速人夫の手配のために猫尾の同僚や後輩の一人親方などを中心に声をかけるために再び飛び出していったのでした。
さすがに、今回は財布は忘れずに飛び出していきましたけどね。

さて、この辺でひとまず筆を起きたいと思います。

この続きはまた後ほど

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