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2015年4月18日 (土)

餘部橋梁物語 僕らの町に汽車がやって来た 第33話

皆さんこんばんは、本日も餘部橋梁物語をご覧くださいませ。
まァ、何分10年近く前に素人の書いた駄文ですが多くの方に読んでいただきとても感謝しております。
あと何話かで終了の予定ですのでしばしお付き合いくださいませ。
実はそれ以外にも、実は鉄道公安官物語というのも控えておりまして・・・・汗

もう飽きたと言われなければ良いのですが。(^^ゞ

> やがて、戻ってきた「さとし」は、茶の入った薬缶をもとあった場所に戻すと無言でそそくさと一人隠れてしまいました。
>
> いよいよ、何かあると感じた猫尾は、そっとさとしに声をかけようとしたのですが・・・・
>
猫尾が声をかけようとすると、「さとし」は、避けるようにさらに離れていくのでした。

「さとし、どうしたんだ。元気がないみたいだが。」

 「おやかた、大丈夫ですから。」

「元気がないじゃないか。」

 「だから、ほっといてください。」

「そうもいかんだろう、元気もないし。」

 「いい加減にしてくれといってるじゃないですか。」

「おい、諭し、何をえらそうに一人前の口を叩いてるんだ。」

ついに、猫尾も怒り出してしまいました。

 それを見てさすがにまずいと思ったのか、さとしは

 「すみません、ただ、仕事に自信が持てないんです。」

「何を言ってるんだ?仕事に自信がないとはどういうことなんだ?」

 「親方、俺何のために仕事してるんですか?」

とっさの質問に猫尾も言葉に詰まってしまいました。そんな風に考えたことは今までなかったからです。中学を卒業して25年、ただただ、毎日親方に叱られながら今まで来たわけで猫尾自身、何のために仕事するのかなんて考えて見たことはなかったのです。

猫尾も、思わず、

「何のために仕事してるんだろうな?」

「今日はもうあがれ、一度頭冷やしてから出てくるんだ。」

そう言って、猫尾は「さとし」を帰したのです。しかし、猫尾自身もさとしが言った、「何のために仕事してるんですか?」と言う言葉が重くのしかかっていました。

やがて、どこからともなく「そろそろ仕事始めるぞ」と言う声が聞こえてきました。

猫尾も、人夫たちに声をかけるのでした。

「さあ、みんな昼飯も食ったし、午後の仕事がんばってくれよ。」

そう言いながらも、先ほどの「さとし」の言葉だけが耳に残るのでした。

さて、「さとし」は自分で答えを見つけることが出来るのでしょうか、そして、猫尾自身も・・・。

この続きはまた明日以降にでも。Image37204

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