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2015年6月11日 (木)

鉄道公安官物語 第11話

おはようございます。
昨日は100名以上の方から。誕生日のメッセージをいただきありがとうございました。
また、1年年を重ねた分だけ成長できた?気がします。笑

本当にありがとうございます。

さて、当物語ですがいよいよ、白根が現場に配置されること隣そのあたりからのお話しをさせていただこうと思います。

現場での活躍が始まった白根はどうしてるのでしょうか。
少し覗いてみましょう。
それでは、1カメさん・・・ズームイン。(^^ゞ113_asabon

鉄道学園を無事卒業した白根は、鉄道公安職員として天王寺駅に配属となりました。
ねずみ色の半そでのワイシャツにねずみ色のズボンは、他の国鉄職員が水色の開襟シャツなだけに、いやがうえにも目立ちます。

それだけに、逆に回りから見つめられているようなそんな視線すら感じるのでした。

「あのう、和泉砂川に行きたいのですが・・・」

大きな荷物を背負った老婦人が白根に恐る恐る声を掛けます。

白根は、声のする方に向き直ると落ち着いた声で話し掛けるのでした。

 「和泉砂川なら4番線から出る快速電車、今入ってきたオレンジの電車に乗ってくれたら行けるからね。」

白根はまるで自分が、警察官になって道案内しているのと同じような気持ちで案内をするのでした。

当時の国鉄は現在とは比べ物にならないくらい接客態度は酷いもので、いつも公共サービスのワースト1が指定席でした。
みどりの窓口では切符と現金が飛んでくるのは当たり前というか、ありがとうの言葉すら無かったですし、利用者は切符を買うためには、駅員に対して「○○の列車に乗りたいのですがありますでしょうか?」とお願いする始末。

さらに悪いのは、すぐ調べもせずに速攻で、「その列車は無理」と端末をたたく前から断るのが常でした。

時々、上手くヒットするとぶつぶつ言いながら発券といった、多少誇張はあるかもしれないですけどそんな国鉄職員がふんぞり返って客が小さくなっているそんな時代だっただけに、丁寧に応対した白根の態度に老婦人はひどく恐縮したのでした。

「ありがとうございます、ありがとうございます。」

何度も何度も頭を下げながら、4番線ホームに歩いていく老婆、背中の風呂敷包みがいかにも重そうに見えます。

それでも、何度も頭を下げる老婦人に逆に白根の方が恐縮するのでした。

これが白根にとって初めての仕事になったのですが、白根たちの仕事は勿論、道案内というか行き先案内だけではありません。先輩公安員と一緒に駅構内のパトロールや列車内添乗が待っていました。

列車添乗などまだまだ先の話と思っていたのですが、その機会は意外と早い時期にやって来たのです。その話はまた明日にでもしようと思います。

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