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2015年6月12日 (金)

鉄道公安官物語 第13夜

皆様こんばんは、今日も鉄道公安官物語を始めたいと思います。
最近、他にも色々頼まれごとが多くて時間が中々取れません。
まぁ、これで沢山お金が入ってくれば良いのですが、中々そうは行きません。
まぁ、その辺が悩みといえば悩みなのですが。 (^^ゞ

まぁ、悩みの種といえば新米公安官の白根はどうなったのでしょうか?
今日も始めたいと思います。

> 「おい、まだ食べてないのか、早くしろ。」
>
> 先輩の声が聞こえます。しかし、まだやっと一口食べたところなのに・・・・。
>
> 2口、3口食べた後でそのまま容器をおばちゃんに返して先輩の後に続くのでした。
>
> さて、さて、中途半端に食べたものですから余計に空腹感を感じる結果となった白根ですが、初日の活躍はどうなったのでしょうか?

「待ってください、今行きますから。」

小走りに、白根は走っていきました。

4番線ホームには、和歌山方面に向かうオレンジ色の快速電車が客待ち状態でした、さすがにラッシュ時を過ぎてるのですし詰め状態と言うわけではないですが、最後尾は結構混んでいます。

それに引き換え、926列車が停車する、8番線はどことなくのんびりとした空気が漂っています。

最後尾には、3段式B寝台車が2両、それ以外は座席車と荷物車と続く7両編成です。
座席車は、青色の客車に混じって茶色の客車も混ざっており室内は薄暗いほのかな光を照らしていました。先頭の荷物車では新聞その他荷物が積み込まれていきます。

そう、この列車は紀勢本線の夜行列車という意味合いではなく、新聞輸送その他の荷物輸送がメインでありその補助として旅客を乗せるそういう列車なのです。
当時は、このような列車がたくさんありました。現在の東海夜行「ながら」元を正せばそんな列車が前身ですから。

白根は鉄道公安官ではありますが、鉄道が好きでこの仕事に入ったものですからついつい、車両にも目が行ってしまいます。

「あ、B寝台車のオハネフ12だ・・・」

独り言を呟きながら先輩職員の後ろをついていくのでした。

 「白根、さっきから何ぶつぶつ言ってるんだ?」

先輩職員が声をかけます。

「あ、すみません。なんでもないです。」

 「白根、俺たちの仕事は列車内の秩序を守ることが仕事なんだから忘れるな。」

短い言葉ながら、鉄道公安官の使命を諭された白根は、自身を恥じるのでした。そんな白根の態度に気づいた先輩職員は、やさしく白根に言うのでした。

 「白根よ、俺も鉄道が好きで国鉄に入った、お前の気持ちもわかる、しかし俺たちは公安官なんだ、乗客の生命と財産を守り、車内の秩序を安寧にして少しでも快適に旅を続けてもらうのが仕事なんだ。仕事中は自分の趣味を捨てろ。」

白根は自分の鉄道公安官と言う仕事に対していかに甘い気持ちでいたか思い知らされたのでした。

「先輩・・・」

  「わかれば良いんだ、特に夜行列車は人生の縮図と言われている。色々な人たちが乗っているんだ。勿論、われわれが検挙しなければいけない招かざる客も居るがな。」

  「親危篤の知らせを聞いて実家に向かうものや、仕事を辞めて田舎に帰るもの、失恋してのたびに出た人・・・・そういえばマル救を持って乗ってくる人も居る。」

「先輩、マル救ってなんですか?」

  「お前は、マル救を知らないのか。車掌経験が無かったら知らないかもしれないな。」
そういって、先輩職員は、「マル救」について説明を開始するのでした。

国鉄が指定する救護施設からの移動の場合国鉄運賃が半額になる制度だ、ただし使用できるのは普通列車に限ると言うことになるから当然、夜行列車など長距離を移動する列車に乗ってくる場合があるのさ。

(現在も、マル救制度は残っています。)

「さて、そんな話よりも実際に乗務してその空気を味わうんだな。」
先輩職員は、力強くそれでいて、やさしく白根に話し掛けるのでした。
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