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2015年6月15日 (月)

鉄道公安官物語 第16話

さて、前回のお話ではデッキに佇む女性のところで終わっていたと思うのですが、先輩公安官はどうして彼女に注目したのでしょうか。

みなさま、こんにちは。
今日は夜勤明けと言うことで、帰ってきてから家でぐっすりと眠っておりました。
人間、睡眠時間は大事で、不十分な睡眠は余計に調子を悪くするようです。

さて、こちらも夜間の警備を続ける、猫尾たちですが薄暗い車内で先輩公安官が見かけた事実とは・・・。

> 薄暗い車内をとおり、デッキに出てみると一人の女性が佇んでいます。
> そして、その女性の異常に気づいたのでしょうか。先輩公安官が近づいていきます。

それは、先輩公安官の長年の経験と言うか勘でした。

この女は事件を起こす・・・、そんな風に感じたとあとで先輩公安官は言っていました。

そのときの会話はこんな感じだったのです。

 「お客さん、デッキ付近に立つと危険ですよ。車内も空いていますからどうぞ。」

「・・・・」

 「お客さん、聞こえていますか。」

「・・・・」
無言のまま、目をそむけるように彼の前をとおり、隣の車内に消えていったのでした。

先輩公安官は、白根に向かって話しかけるのでした。

 「あのお客さんは、飛び降り自殺を考えていたのさ。」

白根はとっさにいわれても理解できませんでした。デッキに立っているだけでそんなことわかるのでしょうか。

「へぇー、そうですか。はい、はい・・・。」

先輩が白根をからかっていると思い適当に答えていました。

 先輩はむっとしたのか、少しきつい声で

 「まじめに聞け、あの女はデッキから足を伸ばすようにしていたんだ。」

 「ふざけているとしたら、デッキから出すのは顔だ、足を出しているのはそのまま足を踏み外して・・・ということを考えているんだ。」

ふっと、白根の頭には、10年以上前にラジオで聞いた、「春の海」で有名な、作曲家・箏曲家、宮城道雄がなくなったニュースのことを思い出していました。
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画像 wikipediaから引用

簡単に記すと、お正月によく聞く曲「春の海」で有名な、作曲家・箏曲家、宮城道雄が、急行銀河に乗車中、昭和31年6月25日午前3時頃に愛知県刈谷市の刈谷駅付近で転落、手術の甲斐なく4時間後に死亡したという事故です。

「すみません、ふざけて」

白根が素直に謝ったものですから、涌井もそれ以上は何も言わず。
その理由を白根に話し始めるのですが、その辺の話はまた後ほどさせていただきます。

最後に、少しだけ解説を加えさせていただきましょう。
先日も、北斗星のドアが開いたまま走行して大ニュースになっていましたが、当時の客車では、ドアは開いているのが当たり前で、最高95km/hで走る車両の出入り口が開放可能である意味非常に危険な体験が自由に出来た?時代でした。
それが、国鉄がなくなる昭和61年まで続いたのです。

さすがに、その頃になると旧型客車と呼ばれる車両も大幅に削減されていましたが、山陰地区などでは最後まで活躍が見られました、優等列車用の荷物と座席の合同車としてオハニ36とう車両が最後まで山陰本線で活躍していたことはオールドファンには懐かしいのではないでしょうか。

もちろん、当時でも電車や気動車は運転中はドアは閉まっていますし、途中で万が一ドアが開けば運転台でもわかりますから、その辺は問題がないのですが。
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画像 Wikipediaから引用

普通列車に使われていた客車などは、ドアの施錠はなく走行中でもドアは開け放たれたまま走っていましたので、推奨されないことでしょうが飛び乗り、飛び降りといったことも可能だったのです。中学生くらいになるといきがって完全に止まらないうちに飛び降りるのが勇気の証?みたいなところありましたね。笑

かく言う私も、高校生の頃夜行列車のデッキから転落しそうになったことがあります。
もしそのとき亡くなっていたら、こんなつまらん文章など書いてなかったでしょうね。
お付き合いさせて申し訳ないです。(^^ゞ

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