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2015年10月13日 (火)

鉄道公安官物語 外伝 白根 結婚編 第11話

> 和歌山駅では和歌山市から来た列車が連結されて、少しだけ長くなった列車、そろそろ出発の時間です。
> 博美も列車に戻ります。
>
> 博美は、まさかあんな形で出会うなんてと思いつつも白根の仕事に向かう真摯な姿に改めて惚れ直すのでした。
>
> まぁ、その反面、「白根」の方は大変だったようですが、その辺はまた次回にさせていただきます。

博美はそのまま先ほどまで座っていた席に戻りました。
和歌山を過ぎると乗客は少なくなり、1両に数人と言う車両もありました。
博美の乗っていた車両も10人ほどしか座っていない状況でした。

博美はハプニングとはいえ、白根の働いている姿を見ることが出来ましたが、気の毒なのは白根の方でした。

勘のいい同僚が盛んに冷やかします。

「白根、あの女性はお前の、彼女か?」

 「・・・・」

まさか、違うとも言えず黙っていると、

「白根、素敵なお嬢さんじゃないか。付き合っているのか・・・。」

 「ああ。」

「そうか、俺が彼女にアタックしようかな・・・」

そう言いかけた時、白根が焦ったように。

 「ひ、ひ、博美さんは、僕が付き合っているんだ。」

思わず自分でカミングアウトして墓穴を掘る白根、

「博美さんと言うのか」
「年は幾つ」
「もう、キスはしたのか・・。」

矢継ぎ早に質問されて顔を赤くする白根。
更にからかってやろうと同僚が色々質問するのですが・・・。

さすがに可哀そうになったのか、同僚が一言。

「結婚式のときは呼んでくれよな。」

そこで顔を真っ赤にして頷く白根

そんなやり取りは時間にすれば10分程度だったのですが白根には1時間にも感じられるのでした。

やがて列車は減速し、海南駅に停車するところでした。
軽いショックとともに列車は停車し、何人かが降りていきます。

博美もこの駅で降りるのですが、先ほどの同僚公安官が目ざとく博美を見つけました。
そこで、いたずら心を出した同僚が

「白根さん」と声をかけました。
その声に思わず振り向く博美、
それを見てにっこりほほ笑む同僚、それを見て白根ではなかったことに恥ずかしさで小走りに跨線橋に向かって走り出すのでした。

白根も途中で気づいたのですが・・・。
咄嗟のことであり、ひょいと顔を出すとまた博美と目が合ってお互いに恥ずかしいものですから双方が顔御を赤くしてしまう始末

同僚もそれを見てちょっとうらやましく思うのでした。

それから2週間後、白根は下宿のおばさんに連れ添われて結納を持っていき正式に婚約するのでした。
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