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2015年12月 1日 (火)

駅員・松井寅次郎奮戦記

みなさん、こんばんは。
松井寅次郎といいます、私の与太話などのお付き合いください。
このたび、blackcatのおかげでつまらない話では有りますが、発表の機会を得ることが出来ました、拙い文章ではございますが読んでいただければと思います。

「寅次郎おじさん、こんにちは。」
 今日は日曜日、今年小学校6年生になる正木君が私に声をかけてくれました。
彼は、会社社長の一人息子です。
 お家が、私たちの住む官舎のすぐ横であり、また鉄道が好きな少年なので、お休みの日などは何時も遊びにきてくれるのです。
 私はといいますと、家内と二人暮し、子供はいましたがすっかり成長して、今は東京のほうで働いています。
 ちなみに、私も後数年で定年という、齢50の声を聞くこととなりました。

 私たちの勤務は基本的に日曜日が必ず休みと言うわけではないのですが、今回は上手い具合に休みが合ったわけです。

 正木君は4人家族で、会社の社長さんをされているお父さん、おかあさん、お姉さん、そして正木君です。
 正木君のお父さんは私より少し若いので、正木君にしてみればお父さんと同じような感じに写るのではないでしょうか。

、高校1年生のお姉さんは、長い髪が素敵な女の子、正木君は目がくりっとした、可愛い男の子です。

実は今日は、私が非番だったもので、家内と一緒に花壇に水遣りをしていたものですから、ひょっこりと、やってきたと言うわけです。

「正木君、いつも元気だね。」

 「おじさん、今日は教えて欲しいことがあるんだ。」

正木君は、何時になく真面目な顔で聞いてきます。
 「どういったことなんだい、おじさんで判ることかい?」

 「実は、客車についている行き先方向板のことなんだ、学校の自由課題で調べてくることになったんだ。」

「ふむふむ、サボのことだね。」
 寅次郎さんは、正木君を庭に面した部屋に案内しました、部屋と言っても二間しかない小さな官舎ですけどね。笑

 

 「へぇー、サボって言うんだ。知らなかったなぁ。」

「そう、サイド・ボードの略で、サボっていうのさ。」

 「結局は、それだけのものなの?」

「そういってしまえば、そうだけど、列車がたくさん集まる駅だったら、何も書いていないとどの列車に乗っていいかわからなくなるよね。それに駅でも案内するだろうけど、何も書いていないより書いてるほうがいいじゃない?」

 「それもそうだけど、他には何かあるの?」

「うーん、サイドボードとしての役割はそれだけだね。」
「でも、このサイドボード趣味的に見ていくといろいろな形が有るんだ。
 基本は釣り下げ式なんだけど、中にははめ込み式があったり、色も紺色を中心にして異なる場合もあるしね。」
 「それと、元々は客車に使われていたんだけど、長い距離を走る電車が客車の代わりに使われるようになるとそれにも使われるようになってきてね。
 電車に使われていたのも当初は、ホーロー引きなどの鉄板を使っていたけれど、最近はプラスチック製の板が使われることが多くなったそうだよ。」

 「ふーん・・・・」

正木君、メモを取るのも忘れて、寅次郎さんの話に聞き入っています。

 「おじさん、他には何かあるの?」

ふと我に返って、正木君がメモに先ほど聞いたことを書きとめながら聞いてみました。

寅次郎さん、少し苦笑しながら、「ちょっと待っててな」
 そう言いながら。奥の部屋に入っていったのでした。

Xxx

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