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2017年4月24日 (月)

機関助士 佐倉一郎の思い出話 第17話

> 佐倉君いよいよ、初投炭を経験するのですがどうなるのでしょうか。
> この辺は、また次回のお話とさせていただきましょう。
みなさま、こんばんは。
またまたしばらく開けてしまいましたが、本日もしばしお付き合いくださいませ。
初めての機関車乗務、最初は機関車の振動にびっくりしてしまった佐倉君ですが、今度は慣れてきたのもあって適宜にバランスを取りながら立てるようになりました。
それを見て大田機関助士も、
「だいぶ慣れてきましたね、それじゃ実際に投炭してみますか?」
そう言って声を掛けてくれるのでした、
「最初は、私がしてみますのでよく見ておいてください。」
そう言うと、大田助士はショベルをテンダに差し入れ、石炭を抜き出すとそのまま体をひねるようにして焚口の前に運びます。
足踏み式の焚口を器用に開いて、そのまま石炭を投げ込みます。
見て居ればさほど難しいことは無いなぁと思うので、佐倉君もこの程度なら僕でもすぐに出来るさと少しだけ舐めてかかっていました。
そうして、何回か投炭作業をした大田機関士は、
「それでは、佐倉さんお願いします。」
そう言ってショベルを手渡されたのですが・・・これが意外と重い。
スコップなんて軽いと思っていたのですが、意外と重いことに改めてびっくりする佐倉君でした。
その雰囲気を察したのでしょう、
「ここに石炭が載りますからもう少し重いですよ。」
いたずらっぽい表情で大田機関助士は話します。
「そうですね、石炭の分だけ重くなりますね。」
まさか、そんなに重くないだろうと思ったの佐倉君でしたが、・・・・
大田機関助士と佐倉君選手交代です。
今度は、佐倉君が初めての投炭をするのですが・・・。
テンダから石炭を掬うためにショベルを入れるのですが、重くてなかなか引き出せません。
「石炭ってこんなに重いのか」
少し手が止まっていると、大田機関助士からの声がします。
 「意外と重いでしょ」
 「そんなにたくさん持つと重いですから少しづつ投炭してください。」
そう言われて、先ほどの半分ほどにしてみました。
これなら、何とか掬えそうです。
ショベルに石炭を載せてそのまま体をねじって投炭しようと思うのですが足が思うように動きません。
投炭口が開く前にショベルが投炭口にゴッツンコ、石炭が運転台に飛び散ります。
今度は浜田機関士の雷が飛んできます。
「石炭は、カマタキにしてみればとても大切なものだ慎重に扱え」
決して本心から怒っているわけではなく、佐倉君に早く一人前になって欲しかったのですがちょっと佐倉君には厳しく聞こえたようです。
ちょっと、気後れしてしまった佐倉君ですがその後どうなったのでしょうか。
その辺のお話はまた後程させていただこうと思います。
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