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2017年6月17日 (土)

機関助士 佐倉一郎の思い出話 第20話 最終回

> 間もなく浜田機関士たちの乗務は終わり、長いようで短かった1時間半の道のり。
> 佐倉君にとっても貴重な体験であったことは間違いないようです。
>
> いよいよ次回は最終回に出来るかな・・・。(^^♪
すみません、バタバタしていて中々更新できませんでした。
佐倉君の初めての乗務・・・正直ボロボロ。
機関車の揺れも初めての経験ならば、簡単そうに見える投炭ですが、コツがいること、更に走行中の投炭はかなり難しいことなど・・・
損な佐倉君ですが、乗務終了後に運転中はあれほど厳しかった浜田機関士から声をかけられたのでした。
「佐倉、頑張れよ。俺だって若い頃はあんなものだった。」
柔和な目で話しかけるのでした。
言葉は荒っぽいとはいえ、その言葉の端々に愛情を感じるのでした。
佐倉君も「ハイ」と言って頭を下げると、乗務中は般若のような形相であったのが今は菩薩のように見えて思わず見つめてしまうのでした。
「佐倉、俺の顔に何かついているか?」
浜田機関士が話しかけます。
 「いえ、あまりに優しい顔に見えたので…」と言いかけて、慌てて言葉を遮る佐倉君でした。
浜田機関士は目を細めて、
「佐倉、何言っているんだよ。」
怒っているのかと思ったら、目を細くして笑っている浜田機関士が居ました。
「佐倉、俺たちの仕事はな、ただ一つの信号も見落としてはいけないんだ。俺たちの後ろには何百人の人間が自分に命を託しているんだよ。」
先ほどの笑顔とは違う、厳しい目で諭すように佐倉君に言うのでした。
 「すみませんでした。」
慌てて頭を下げる佐倉君に、浜田機関士は、何言っているんだよ。
「俺たちは仲間なんだから、またよろしく頼むで相棒」
そう、浜田機関士は佐倉君の指導として3か月間の見習い期間を一緒に乗務することになるのでした。
3か月間は見習いとして乗務したのち、技術等が一定のレベルに達していると認定されれば晴れて一人前の機関助士として乗務することとなり、そうでない場合は再び3ヶ月、機関助士見習いと言うことで乗務することになるのですが、佐倉君は浜田機関士の厳しくも愛情ある指導で無事一人前の機関助士として乗務することになったのです。
ということで、ひとまず機関助士佐倉一郎の思い出話第1部終了でございます。
Photo
画像キャプチャ ある機関助士から

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