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2017年10月25日 (水)

気動車区、向日京二君の思い出話

みなさまこんばんは、久々に投稿させていただきます。

公安官物語、実話をもとに創作をと考えたのですが、全くのオリジナルを創作するほうが楽なので、改めて創作のお話を再開させていただきます。

今回の舞台は、昭和39年の向日町運転所を舞台に若い検修員の物語です。

最初のお断りしておきますが、あくまで妄想の産物であり、想像上のものであることをお断りしておきます。

今回の主人公は向日京二君、昭和24年のベビーブーマー世代の一人、彼は長男でしたが、彼の下に妹2人、弟3人がおり、一番下の弟は昨年生まれたばかりでした。

そんな事情ですから、京二君は新生中学を卒業すると迷うことなく国鉄に入ったのでした。

特に鉄道が好きという訳ではありませんでしたが、国鉄なら働きながら学校にも行かせてくれるという担任のすすめもあり、国鉄を受験したのでした。

幸い試験は合格し、実家からは少し離れた向日町運転所(配属当時は向日町運転区でしたが、7月に運転所に変更)で勤務することになりました、家からも通えたのですが。
時間が不規則になることもあり、職場の近くの独身寮に住むこととなりました。

京二君にしてみれば親元を離れる寂しさもありましたが、職場と学校、更に一人暮らしも慣れてくると中々楽しいもので、すぐに慣れてしまったのでした。

京二君が初めて、職場に配属された頃、京二君は気動車検修の担当として配置されることとなりました。

全く何もわからない京二君、職場で新しいヘルメットと作業服(ナッパ服)が支給されたのですが、作業服はかなりぶかぶかでした。

「先輩この制服少し大きくないですか?」

真顔で聞く京二君に、

「服を合わせるのではなくて、体に服を合わせるんだと・・・」

先輩が冗談とも本気ともつかない真面目な顔で京二君に話しかけます。

京二君も真剣に受け取って・・・。

「はい、服に体を合わせるように・・・」

と言いかけて、先輩は大爆笑、他の同僚職員も大笑いです。

キョトンとしている、京二君に。

「向日・・・。本気にするなよ。面白過ぎるで・・・。」

と腹を抱えながら大笑

「幾らなんでも服に合わせって冗談に決まっているだろうが。」

班長の、青田が笑います。

「向日、まぁ、軽い冗談だからな。多少縮むからそれで丁度いい具合なんだよ」

1年先輩の、新田潟雄が笑いながら話しかけます。

「先輩、本当かと思いましたよ。」

頭を掻きながら笑う京二治君でした、初日に熱い?洗礼を受けた京二君でしたが、今ではすっかり職場に溶け込んでいるのでした。

Dc_82

気動車職場は電車職場以上に油にまみれることも多く、気動車の点検修理作業は思った以上に大変でしたが、特に80系気動車はその走行距離も長いことから故障も多く、先輩からもその苦労話をよく聞かされたものでした。

特に、昭和36年の配置当時は前年の「はつかり」の故障が多発していたことから徹底的な走り込みが行われたことや帰ってくると何台ものエンジンが故障して動かなくなっていたりしたことなど・・・。

検修の合間に聞かせてくれたのでした。

そんなお話を次回以降させていただこうと思います。

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